東レ、PPS樹脂リサイクルプロセスの画期的な進歩を発表

2023 年 6 月 1 日 | メアリー・ベイリー著

東レ株式会社（東京）は、マーケティング・販売子会社の東レレジンヨーロッパGmbH（TREU）が、射出成形工程から出るガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド（PPS）樹脂廃棄物のリサイクルプロセスを確立したと発表した。 TREU は、料金徴収パートナーである MKV GmbH Kunststoffgranulate (www.mkv-kunststoff.com) と協力して、独自の配合技術を活用してそのプロセスを作成しました。MKV GmbH Kunststoffgranulate (www.mkv-kunststoff.com) は、ドイツのベーゼリッヒに本拠を置き、エンジニアリングと高性能プラスチックのリサイクルを専門とする配合会社です。 このような樹脂はリサイクル含有量が 50% であり、元の材料からの射出成形グレードが提供する機械的強度の少なくとも 90% を保持します。

SKZ – Das Kunststoff-Zentrum は、このリサイクル プロセスで製造された PPS が元の PPS よりも二酸化炭素排出量を約 45% 削減できることを計算および検証しました。 算出はLCAの国際規格であるISO 14040、ISO 14044、ISO 14067「製品の二酸化炭素排出量」に基づいて実施されました。 ドイツ プラスチック センターとしても知られる SKZ は、ヴュルツブルクに本拠を置く大手プラスチック試験研究機関です。

TREU はヨーロッパ全土の顧客に PPS 樹脂を供給しており、このリサイクル PPS をエコユース トレリナとして推進し始めています。 Ecouse (エコユースと発音) は、東レのリサイクルされた材料と製品の世界的な統合ブランドです。

ガラス繊維強化PPSは、難燃性、長期耐久性、耐薬品性に​​優れています。 そのため、電気自動車などの自動車、電気・電子機器、水関連部品など、幅広い用途に使用されています。 環境に対する世界的な関心の高まりにより、近年リサイクル需要が加速しています。 従来のガラス繊維強化PPSのリサイクルでは、成形を繰り返すとガラス繊維の短縮や切断が発生し、機械的強度が大幅に低下し、リサイクル率が制約されていました。

当社は、「東レグループ サステナビリティ ビジョン」のもと、2050 年に向けて資源が持続的に管理される世界の実現を目標の一つに掲げています。東レは、今後もお客様の環境配慮型樹脂の需要に応え、社会の発展に貢献するという企業理念の実現に努めてまいります。革新的なアイデア、技術、製品を通じて新たな価値を創造し、社会に貢献します。